SSブログ

タイワンハナガメの飼い方 [カメとセキセイインコ]

080621kame01.jpg

実は、もはや記憶があやふやなのですが、たぶん6年ほど前のこと。

まだ小さかった娘が「ミドリガメが飼いたい」と言いだし、
妻の留守中に娘と2人で近所のペットショップへ行きました。

いわゆる「ミドリガメ」として一般的な、
ミシシッピアカミミガメや、クサガメ、イシガメのケースと並んで
100円だけ高い値段で売られていたのが、
タイワンハナガメという種類のカメ。

100円とはいえ他より高かったせいか、なんとなくキレイに見えて、
とりあえずコレがいいかな?と軽い気持ちで買ってきたミドリガメに
「ジュリアーノ」と名前をつけて、育て始めたのでした…。

〈写真は現在のジュリアーノ。甲羅のお腹側の模様から「ハナガメ」という名がついたそうです〉

「ミドリガメの育て方」みたいなWEBサイトや、
子ども向けの「ペットの飼い方」みたいな本を参考に、
環境を簡単に整えて、あとは

◆できるだけ水をこまめに取り替える
◆なるべく日光浴をさせる
◆エサを与えすぎない


…といったことだけ気をつけて、育ててきました。


〈この白いプランターに入れて日光浴させてました…〉


ここ数年は、カメを飼ってる方々のblogなども
参考にさせていただいてきたのですが、
やはりタイワンハナガメを飼っているという方は
それほど見かけません。

まあ、だいたい似たようなモンだろう…と思って、
また例によってかなりイイカゲンに育ててきたように思います。


ペットショップで見たときに、
たっぷり水の入った水槽の中で(小さな浮き島だけで)飼われてたので
そのイメージのまま、
(水がたっぷりあったほうが水も汚れないだろう、という考えもあって…)
基本的にはたっぷりの水のなかで飼ってきました。
ただ、よそ様の飼育環境を見ると、陸場のほうが広かったり
浅い水のなかで育ててる場合も多く、
時折「本当にコレでいいのか?」と思ったりもしましたが、
夜になると水の中で寝てたりするジュリを見ると
「まあ、大丈夫なのかなあ…」と。


〈泳ぎは上手だと思うんだけど…。〉

これも、どこで見たのか忘れてしまったのですが
「冬眠させない場合、寒い季節は新陳代謝が遅いので
エサは週に1回程度にしましょう」と書いてあったのを見て、
冬場は週に1回程度しかエサをあげないようになり、
さらに春になっても、ペースの切り替えタイミングが分からず
結局そのまま夏場もエサは週2〜3回程度、という状況が
ここ数年続いてました…。
「エサは毎日あげている」という方が多いようだったので
これも、大丈夫なのかなあ、と心配になっていたのですが、
結局、現実的には水替えも毎日はできないし
「エサをあげすぎて水が汚れるよりいいかな…」と。

10478328.jpg
〈だから、いつも腹ペコなのか…?〉


同じく、どこで見たのか忘れてしまったのですが
「冬眠するのが自然な状態なので、冬眠させないと繁殖もしない。
冬眠させたほうが、寿命も長くなる」と書いてあったのを見て、
やっぱり冬眠させたほうがいいのかなあ、と思ってました。
繁殖はさせないものの、長生きはしてほしいし
やっぱり自然の状態のほうがいいんだろうなあ、と。
ただ、冬眠は一歩間違えるとカメが死んでしまうこともあると聞いて、
結局、一度も冬眠にトライさせることなく
冬場は室内で過ごさせてきました。
「まあ、死んじゃったりするよりいいよな…」と。


080621kame02.jpg
〈とりあえず昨年から、夏の間だけベランダのFRP水槽に…〉

最近になって
そろそろ屋外のFRP水槽へジュリを移そうと考え始めた頃、
また「陸場はもっと広いほうがいいのかなあ…?」ということが
頭を横切り、久しぶりにタイワンハナガメについて調べてみました。



そこで、「World Chelonian Trust」という
いかにもカメ専門の研究機関っぽい組織の
日本語訳サイトを、初めて見つけたのです。

そこにはハナガメの生態や飼育法についても
詳しく載っていたのですが…


あれ? なんか思ってた以上に他のカメと生態が違うっぽいぞ…。



(最近、このパターンが多いですが)
以下に、このサイトで見つけた
タイワンハナガメに関する記述をメモしておきます。



タイワンハナガメ【Ocadia sinensis】

◆水質悪化に弱いところがあるので、こまめな水替えを心がけたほうが良い

◆ハナガメはほぼ草食だが、たまに動物性のものを食べることもある

◆この種は亜熱帯から熱帯の気候に生息し、冬眠はしない

◆ハナガメは全て、水中で泳ぐのがとてもうまく、
 10cmから成体の大きさになるまでは、20 cm~60 cmの水深がちょうどいい

◆ハナガメには、餌を与えすぎないように注意。
 成体であれば週にたったの2回か3回の餌やりを推奨する





!! ハナガメは冬眠しないのね?

危ねー! ここ数年、冬が近づくたびに
やっぱり冬眠させたほうがいいのかなあと
冬眠にチャレンジすることを考えてた!


その他も、ほとんど偶然なのですが
だいたい間違ってなかったので、かなり安心。
特に「エサが週に2〜3回」は、ホントにこのままでいいのかなあ
とも思っていたので、すごく良かった…。


陸場については、ほとんど記述がない…。
水質と水量のことばかりアレコレ書いてあるので
陸場のことは、そんなに気にしなくていいみたいだなあ…。

※…とはいえ、別のサイトでは
 「タイワンハナガメは泳ぎが苦手」なので「水深はカメの甲羅が隠れる程度」
 と、まったく逆のことが書いてあったりもするのですが…。
 ま、WEBでのことなので、この「World Chelonian Trust」のサイトを
 全面的に信用するのもどうかとは思いますが、
 見てる限り、かなり信頼しても良さそうなので、
 とりあえず「World Chelonian Trust」を信じましょう。


前述のとおり、夜はいつも水の中で寝てるし、
陸場にあがっても、いつも同じ場所にいるっぽいし、
スペースが限られる以上、水場優先でOKとしましょう。



なんか、ほとんど結果オーライな感じですが
結局は、ただの幸運だったともいえます…。

見よう見まねだけで生き物を育てようというのは
結構リスキーなことだったと、深く反省しております……。


080621GiuliandPie.jpg
〈ちなみに、セキセイインコの「ピー」とは、いつも何か話しているような気がします…〉



【参考リンク】

World Chelonian Trust(ハナガメのケアシート和訳ページ)
http://www.chelonia.org/articles/Ocadiacare_jp.htm



nice!(11)  コメント(13)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 13

ぱふ

ピーちゃんとは、話してますねえ。確実に。
そして、適当だったのに正しく育てられていたジュリくんは
大変な幸せモノ。相性がよかったんでしょうね
by ぱふ (2008-06-22 01:47) 

タンポポちゃん

ピーちゃん・・
お友達にカメさんがいたのですね。。
何か二人ででおしゃべりしていますね。。

by タンポポちゃん (2008-06-22 21:06) 

ゴーパ1号

たしかに、ソネブロでもカメさんの記事は、よく見ますね^^
by ゴーパ1号 (2008-06-23 09:00) 

kamujp

台湾のサイト見てきました。斑龜とか花龜って呼ばれてます。

昼行性、半水性、性格おだやか、数匹の花亀が同じ穴に住みます。
斑龜は台湾でよく見る淡水亀で、浅瀬の水域、穏やかな渓流などに生息、食性は雑食、水生の小型動物、昆虫、死んだ魚、植物、あれこれ食べます。

亜熱帯に生息しているため、冬眠は必要とせず、1年中活動します。ただし、温度の低い地域では活動が鈍くなります。温度が低すぎると適応できず死んでしまいます。

毎年、気温が高くなる春から初夏に産卵期に入ります。小さい時は肉食、メスは比較的草食の傾向があります。

お住まいはこんな感じ(繁殖池)
http://f23.yahoofs.com/myper/OYDZCOyLEQRCFOi6UcabE7Y-/blog/F23_20080430111940736.jpg?TTsCUYIBIwLvWi36

by kamujp (2008-06-25 03:27) 

ちびっと

ジュリアーノちゃん、餌の与え方も水場環境もかなり適切でしたし、冬眠させなくて良かったですね^^
サイドバーの『愛しのジュリアーノ』・・・ほんとに出版されているのかと思って見てしまいましたよ。なんて面白い!^^
by ちびっと (2008-06-25 11:39) 

ちゃっぴ

>ぱふさん
ピーとは確実に何か話してましたね。私も確信しております。
いやあ、生き物のことなので、やっぱり「適当に」はまずかったですね。
反省しきりです…。

>タンポポちゃん さん
あまりこのblogには登場しないピーですが…。
ジュリを屋外に出してしまったので
最近ちょっとピーが寂しそうにしている気がします…。
もっとピーと遊んであげなくては。

>ゴーパ1号さん
「カメ飼い」の方が思った以上に多いことに
当初私もちょっと驚いたくらいです。
皆さんのblogでの情報をいろいろ参考にさせていただいております。

>kamujpさん
なるほど。有効な情報ありがとうございました。
台湾のサイトですか。それは地元だけに情報も多そうですね。
(もしかしてkamujpさんは、あちらの言葉が分かるのですか?)
ただ、教えていただいた「繁殖池」のURLは
どうもうまくつながらず、見ることができませんでした…(T_T)
また、色々とお教えいただけると嬉しいです。

>ちびっとさん
サイドバーの「エア出版」ですね(^_^;
あれは、このblogにも時々コメントをいただいている
水郷楽人さんの記事をみて、真似してみたのです…。
面白くて、実はもっとたくさん作ってしまったのですが f(^ー^;

>☆ぽち☆さん、春分さん、水郷楽人さん
ご訪問&「nice!」ありがとうございます!
by ちゃっぴ (2008-06-29 17:23) 

kamujp

こんばんは。
台湾でもあまり情報がありませんでした。
http://cuora.myweb.hinet.net/turtleweb/Ocadia.htm
http://cuora.myweb.hinet.net/turtleweb/wild_2.htm
ここを見ました。これだと日本の漢字の知識で意味が大体分かります。
リンクがダメだった繁殖池は、
畳一畳くらいで、半分くらいホテイアオイだらけ。
30cm四方くらいの発泡スチロールの島がありました。

http://tac.no-ip.org/blog/read.php?284
花亀を飼ってる台湾の方のブログです。
画像が多くて少し重いけど、部屋の様子なんかが見られます。
(中国語は勉強中です。初心者です。)
by kamujp (2008-06-30 02:02) 

sera

カメも、インコも飼っていますか、、、!
ピーちゃん、手に乗るでしょう?かわいい♪

カメのお腹は、、、、ぱっと見て、お菓子かと最初に思った(笑)
カメのお腹って、あまり見ないですね、、、、かわいい♪

by sera (2008-06-30 06:32) 

メルモ

エサをもらうところで、お口あけてるの可愛いです。
うちに居る、カブトニオイガメも陸場にはあがってませんね。
いつも、隠れ場所に隠れてます。
by メルモ (2008-07-01 22:54) 

腕白小僧が大好き

我が家にも、カメさんがいます。
子供がどぶに捨てられていたのを拾ってきたカメさんで種類も良く分かりません。
ということでちゃっぴさん以上にずぼらな飼い方をしています。
ジュリアーノちゃん外の広々水槽で気持ちいいでしょうね。
by 腕白小僧が大好き (2008-07-03 15:13) 

ちゃっぴ


>kamujpさん
レスが遅くなってしまい、申し訳ありません。
またまた情報をありがとうございます!
お教えいただいたサイトで、幼体のハナガメの写真があり
小さかった頃のジュリの姿を思い出しました。
(小さい頃の写真は残ってなかったので…)
また、確かに台湾の言葉は、
「読む」ことで、なんとなく意味が分かりますね。
中国語は、すでに漢字が違ってしまっていて
あまり分からないのですが。
いろいろとありがとうございます。

>seraさん
実はピーは手に乗りません…。
小さい頃「虫かごに入れられて公園で飼われていた」という
ツラい過去を持つインコなので、我が家に来た当初は
ヒトに怯えていて、我々もそぉっと近づきながら
世話をしたりして、手乗りに育てるタイミングを失いました。
今は、私の姿を見ると近づいてくるのですが
手を入れると噛まれたりします(あま噛みなのであまり痛くはないですが)。
どうも、それが楽しい遊びらしく…(苦笑)。

>メルモさん
手からエサを食べてくれるのは、やはり可愛いです。
メルモさんの育てているカブトニオイガメやスッポンモドキについても、
育て方の情報は少ないのではないですか?
カブトニオイガメも、なんとなく顔が可愛いですよね。

>腕白小僧が大好きさん
カメが大きくなるということは、頭では理解していたつもりでしたが
年々大きくなって水槽が狭くなっていくのは
いつも頭の痛い問題でした…。
昨年、思い切って大きな水槽を買ったので、
これで多分、水槽の大きさを気にする必要はなくなるのかなぁと
ひと安心です(苦笑

>asahamaさん
ご訪問&「nice!」ありがとうございました。
by ちゃっぴ (2008-07-06 19:47) 

しゅらんげ

日光浴中の、ひっくり返って駄々っ子ちゃんみたいな画像
とってもかわいいですッ!!
by しゅらんげ (2008-08-12 21:44) 

ちゃっぴ

>しゅらんげさん
この「駄々っ子」写真は私もお気に入りで、実はずっと前に
このblogでも使ったことがあるのです。(↓)
もちろん「駄々っ子」として(笑)
http://tokyojedi.blog.so-net.ne.jp/2006-05-21
by ちゃっぴ (2008-08-14 11:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブログを作る(無料) powered by SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。